決算の流れや手順について

会社の1年分の経営状態についてまとめることを、決算といいます。

決算は、納税や金融機関から融資を受ける際に必要になるため、非常に重要です。
また、業績や経営状態について状態を把握することで、課題を洗い出すこともできます。

決算には、多大な労力と時間を要します。決算の流れや手順について把握しておき、直前になって慌てて対応することがないようにしましょう。

決算は大きく3つのステップがあります。

まずは、勘定の整理です。
その年度の取引を整理し、未処理のものがないかどうかを確認します。
決算整理前に試算表を作り、未処理のものがないかを確認して正しい残高を確定できるようにします。

次に、決算書の作成です。
決算書はさまざまなものがありますが、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つは特に重要なものであり、財務三表とも呼ばれます。
確定した残高を、定められた書式にしたがってまとめていきます。
決算書は、取締役会や監査役、会計監査などから確認を経た後、株主総会で報告されます。
株主総会で決算書の報告ができるように、基本的に決算日から2ヶ月以内に決算書の作成を完了させなければなりません。

最後に、税金の計算と申告及び納税です。
決算が確定したら、消費税や法人税などの税金を計算します。
法人税の確定申告は、事業年度の終了日翌日から2ヶ月以内となっています。

円滑に決算ができるよう、月次決算を行うなど、日頃の会計処理をこまめに行っておくことが重要です。

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